資本論の世界(スマホ版


 

     資本論ワールド       2019. 08



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  マルクス生誕200周年(1818-1883

 デカルト革命と価値方程式

 資本論のヘーゲル哲学


 レーニンの『哲学ノート』 と 「価値方程式」

資本論ワールドへようこそ !! 





              資本論ワールド





 2019 資本論入門8月号             2019.08.08

 
 
コラム27『精神指導の規則』 と 『デカルトの数学思想』



  資本論ワールド編集部 まえがき

 
・・・科学史研究者の佐々木力さんは、著書のなかで、
 「・・・・大きさのいくつかの関係を表現する比例は、既知の大きさと未知の大きさの両方をもった代数方程式に翻訳される。未知の大きさを得るために代数方程式を解くことだけが残す。」
 「 『精神指導の規則』は、解析的〔分析的〕歴史において決定的段階を画しているのである 」と述べています。 『資本論』の「価値方程式」は、「デカルト革命」の申し子で新たな1ページを開拓しました。

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 2019 資本論入門7月号 -3-


 
第4回 『資本論』の科学史ハンドブック 2019-4    2019.07.30


   デカルト革命 について -1-


     
『資本論』価値方程式の源流


  資本論ワールド編集部 はじめに


  デカルトは、「近代哲学の祖」とも呼ばれています。中世ヨーロッパを覆っていた「アリストテレス自然学」を解体する“道すじ”を切り開き、同時に、ヘーゲル論理学と『資本論』の価値方程式を基礎づける「普遍数学」を構築しました。「デカルト革命」を震源とする「機械論の伝統(元素-原子論世界観)」は、20世紀アインシュタインによる「質料とエネルギーの等価性Emc2 )」の発見を経て、現代進化論のすそ野を拡張しつづけています。


 21世紀の私たちから「デカルト革命」を振り返ってみると、ヘーゲル論理学(『小論理学』)の難点に気づかされます。ヘーゲルの観念論が、「絶対精神である神」の自己展開の論理性を表現するのに対し、デカルトは、「機械論宇宙」で一貫した自然体系を構築しています。アリストテレス科学を受け継ぎ、“物質世界の運動”が原点にあります。
 この論理構造が、人間社会の分析に適用されるとき、資本主義社会の “ 
Element ” -『資本論』の価値方程式が出現してきます。・・・


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 2019 資本論入門7月号 -2-             2019.07.16

 
  <コラム26 機械論自然学の西洋史


    ~ カーニィ 『科学革命の時代』 から 「デカルト革命」の序論 ~

  第1部 カーニィ 『科学革命の時代』 平凡社 1983年発行
   Ⅰ. 西洋の3つ科学的伝統
          ー 有機体的、魔術的、機械論的 伝統
   Ⅱ. 科学の言語-アリストテレス学
   Ⅲ. デカルトと機械論の展開-(デカルト革命序論)


     デカルト 『哲学の原理』 
  1.人間的認識の原理 2.物質的事物の原理 3.目に見える世界について 4.地球について

        ド・ブロスとフェティシズム 2019.07

 
    ★
資本論ワールド編集部 はじめに
    ・・・中略・・・
 決して易しくない『資本論』と格闘する場合も、困難が極まってきます。第1篇「商品と貨幣」の最大の難関登山ルートは、「商品世界の物神的性格 Dieser Fetischcharakter der Warenwelt」です。資本論ワールドの眼目も、中世キリスト教神学との深い繋がり ー キリストの受肉思想 Inkarnation (化身) ー と、“フェティシズム Fetischismus :物神崇拝・物神礼拝” に馴れ親しむことから始まります。そして、カーニィ『科学革命の時代』を通じて、科学者たちの「魔術的伝統」とこれらと苦闘しながら克服した「機械的伝統」の歴史が実感されるよう、ガイドのお役となれば望外の喜びです。  (2019.07.14)


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  <コラム27> デカルト革命と価値方程式
    第2部 
「デカルト革命」の序論 と 『資本論』の価値方程式

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 2019 資本論入門7月号 -1-      2019.07.10


 
コラム25 機械論の原理


   機械論の原理による自然説明のはじめての試み」
   始原物質の探求と元素説のはじまり
   
 機械論から原子論へ
   
 現象の測量ー質から量へ還元

    →「歴史的に、論理的に」アシモス科学史と『資本論』のElement
      *
Ⅱ. “元素Element”概念の形成史の“原子論
  






 
2019 資本論入門6月号

 
第3回 『資本論』の科学史ハンドブック 2019-3  2019.06.19



  古代思想の目的論体系化-アリストテレス



  第1部 アリストテレスの目的論自然学

         
 機械論自然学 対抗自然史 (1)


  第2部 シンガー著 『科学思想のあゆみ』



                   2019文献資料:アリストテレス著作集
                 
★『自然学・天体論・生成消滅論・気象論



  資本論ワールド 編集部 はじめに   2019.06.19   

  
目的論から機械論へ

 
 ・・・一方で、「目的論自然観」に対抗する「機械論自然観」に立脚した「原子論」哲学は、デモクリトス(前460-370)らを中心として自然哲学が成長しています。デモクリトス原子論を継承したエピクロス(前341-270)からルクレティウス(前99-55)へと引き継がれていきますが、1000年の中世を経てルネサンス期1400年代に再発見され「原子論」説が復活します。

 大航海時代に伴う航海術など科学技術の進歩や機械時計の普及を経て、近代的「機械論自然観」も発展を遂げてゆきます。これらの時代背景により、神学者で哲学教授のガッサンディ(1592-1655)によってエピクロス原子論の仮説が提示され、キリスト教神学と調和が図られます。一方、同じ「機械論自然観」を唱えるデカルト(1596-1650)は、「原子論」仮説には強く反対し「粒子の運動」による宇宙論を構築しました。
こうして、「元素・原子論」は、2,000年の時を越えて、ボイル(1627-1691)の新しい時代を迎えることになります。


  科学史ハンドブック 「元素・原子論」 と 「周期律・表」

 
『資本論』の科学史ハンドブック2019 では、アリストテレス(前384-322)自然学からデカルト(1596-1650)とボイル(1627-1691)を経て、ドルトン(1766-1844)原子論の誕生とメンデレーエフ(1834-907)周期律・表までを探求・追跡してゆきます。「元素・原子論」は、アリストテレスの「四元素と目的論体系」が克服され、「周期律・表の完成」を経てはじめて十全な科学体系としての地位を獲得することが出来ます。

  
"Element" と "価値方程式(A商品x量=B商品y量)"

 
『資本論』の "Element" は、「周期律」として表示され " 価値方程式 (A商品 x量=B商品 y量) "として構築される
Elementarform ー ことで、はじめて十全な価値表示・科学体系としての地位が築かれるのです。これによって、資本主義の原理体系は、"Element" から始まり、「資本制生産様式の支配的である社会の富は、「巨大な商品の集まり」として現われ、個々の商品はこの富の成素形態 " Elementarform " として現われる、ことになります。


  【編集部注1

『資本論』第1章 冒頭の「始まり」である"Elememt"が、古代ギリシャやアリストテレス自然学の伝統にならっているのは、目的論と機械論双方の伝統を引き継いでいるものと思われます。これらの自然学の対抗関係から、マルクス独自の "Elememtarform" 概念が創出されてゆきます。この創出過程の叙述形式が、『資本論』の論理学に相当することになります。
 (
マルクスは『論理学』にかんする著書をこそ書き残さなかったけれども、『資本論』という論理学を残した。レーニン『哲学ノート』参照


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 2019 資本論入門5月号

 
第2回 『資本論』の科学史ハンドブック 2019-2

 


  アリストテレスの「四元素説」と第一哲学


  ダンネマン『大自然哲学史』 第1巻

   ~
ギリシャ人における科学の発展

 
 
訳者 安田徳太郎 序
 この本はドイツのフリードリッヒ・ダンネマンの『発展と関連から見た自然科学』1920-1923年全4巻の翻訳である。自然科学の全体的な発展的過程把握であり、科学を推進せしめる社会的背景の認識であった。こういう立場から書かれた科学史が、どこにもなかった。・・・ 1937年にダンネンマン教授に翻訳権の許可を求め、アメリー・ダンネマン嬢から快諾の手紙をいただいたが、その文中に「父も昨年なくなりました」とあり・・・。
 敗戦後共訳者の加藤正君は、長い闘病生活ののち、1949年に43歳の若さで亡くなった。・・・そこで戦後の混乱のなかで、今度は私一人で翻訳をつづけ、1960年にやっと完結を見た。・・・ それから30年の歳月が流れた。数年前に三省堂出版部の人が見えて、改訳してほしいという相談を受けた。・・・
 この本は今日の高い科学的水準から見ても、やはりすぐれた本であって、これまでのところ、これをしのぐ科学史本はまだ出ていない。・・・この本の基礎知識は高等学校の自然科学の程度で、今日の日本人ならだれにでも理解できる、やさしいものである。しっかり腰をすえて、科学の原点に立ち返り、新しい目をでもって、ピュタゴラスやアルキメデスの数学、コッペルニクスの天文学、ガリレオ・ガリレイの力学を、原典について学ぶのは、日本人にとっても、楽しいことであると思う。・・・ 1976年10月1日 安田 徳太郎


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  2019 資本論入門4月号

 
第1回 『資本論』の科学史ハンドブック2019-1 


 
「歴史的に、論理的に」 アシモス科学史と『資本論』の “Element”


 資本論ワールド編集部 はじめに

 
『資本論』の科学史ハンドブック2019の開設にあたり、編集の概略をご案内します。
 マルクスは1859年に『経済学批判』「第1冊資本について」を刊行しましたが、「第1章商品」で中断しています。その後、『資本論』の初版第1巻(第1部)が、1867年に刊行され、第2版は1873年に出版されました。マルクスの死後に、『資本論』第2巻が1885年に、第3巻が1894年エンゲルスによって編集・刊行にされました。
 『経済学批判』から『資本論』第3巻までの19世紀後半は、西洋に始まった資本主義社会がヨーロッパからアメリカ大陸や世界の各地へと展開された時代です。グローバリゼーションの始まりですが、ちょうど近代西洋科学の成立と歩調をあわせて資本制生産が全地球規模で開始されます。ユーラシア大陸の東端に位置する日本列島にも「資本の時代」が押し寄せ、明治の“文明開化”が開始されてゆきます。
 こうして日本列島の住民-私たちの直接の先祖-は、はじめて日本人としての意識形成やアイデンティティが醸成される環境に置かれてゆくことになりました。1903(明治36)年4月小学校令の改正により、翌19年4月から教科書の国定制度がスタート、明治政府による全国共通の教科書が使用されてゆきます。
 西洋では、フランス革命と産業革命を経て「科学の進歩」による資本制生産の発展を目指す時代を迎えています。各種学校制度と研究機関の充実が、国力と直結する時代の幕開けともなり、科学教育の充実が各国政府の至上命題ともなりました。(日本では、江戸時代の寺小屋形式による識字教育が普及し、西洋に比べても格段に高かったと評価されています。)

 このような時代背景を横目で眺めながら、西洋の科学史を通覧することは、19世紀西洋文化から誕生した『資本論』の歴史性を実感してゆくうえで、欠かすことができません。近代の科学革命は、フランスのラヴォアジェ(1743-1794年)によって開始され、イギリスのドルトン(1766-1844年)による「原子論」が展開されることによって、物理化学の新しい世界が切り開かれました。一連の「
元素革命-ラヴォアジェからメンデレーエフ」は、元素・原子の規則性、法則性に関するメンデレーエフ(1834-1907年)の周期律・表によって現在に至っています。自然の“比例性”に新たな1ページを画することになりました。
 またドイツでは、カント(1724-1804年)の“星雲説”からゲーテ(1749-1832年)“形態学”を経て、ヘーゲル(1770-1831年)によるドイツ古典哲学が形成され、西洋の自然科学的思考に弁証法概念が深化してゆきます。
 こうした西洋科学史を背景に、「巨人の肩の上に立って」マルクスは、『資本論』を叙述してゆきます。エンゲルスが指摘しているように、「マルクスは、ヘーゲルの論理学の皮をむいて、この領域におけるヘーゲルの真の諸発見を包有している核をとりだし、かつ弁証法的方法からその観念論的外被をはぎとって、それを思想の展開の唯一のただしい形態となる簡明な姿につくりあげる、という仕事をひきうけえた唯一の人であったし、また唯一の人である。マルクスの経済学批判の基礎によこたわる方法の完成を、われわれはその意義においてほとんど唯物論的根本見解におとらない成果であると考える。」
『経済学批判』について 参照 )


 さて、「科学史ハンドブック2019」の始まりは、
『資本論』の “Element(Elementarform)” です。
 “Element” の日本語訳は、「原理、初め、初歩、要素、成分、分子、基本、第一原理、元素」などさまざまで、まさに西洋文化の伝統が凝縮されています。ちなみに『資本論』第1章冒頭の「個々の商品はこの富の
成素形態として現われる。」(Der Reichtum der Gesellschaften, in welchen kapitalistische Produktionsweise herrscht, erscheint als eine "ungeheure Warensammlung", die einzelne Ware als seine Elementarform.) ―「Elementarform 」を翻訳した日本語をみますと以下のようです。

 岩波書店訳(向坂訳)の成素形態-Elementarform-をはじめ、基本形態、原基形態、要素形態となっています。「Element」が成素、基本、原基、要素と訳され、用語の不統一も甚だしく、これでは科学書としての「共通言語」が形成されていない状況が伺えます。50年ほど前までは、「世界に冠する日本のマルクス経済学」などともてはやされていましたが、今日では何とも底の浅い途上学問であったようです。―ちなみに18世紀末、ラヴォアジェの化学革命は「化学命名法」から始まり、ラヴォアジェ著『化学のはじめ』のフランス語は「
TRAITE ÉLÉMENTAIRE DE CHIMIE, :化学の基礎原理を扱う概論」となっています。― 難解であり、解読不能とまで言われる『資本論』の不人気は、出版社や翻訳者による不明瞭な用語法-翻訳書どうしの共通地盤の欠如-も拍車をかけているようです。


 今回ご紹介する「科学史ハンドブック2019」第1回に登場する
アイザック・アシモス(1920-1992年)は、「現代科学の複雑な思想を、科学者ではない人にもわかる言葉で説明する、すばらしい才能によってよく知られた」科学者です。『化学の歴史』と『生物学の歴史』の2冊のうち、『資本論』の時代背景に直接結びつく事柄を選んで、「歴史的に、論理的に」西洋科学の歩みを学んでゆきます。『化学の歴史』では、「元素Elememt」概念の形成・発展史を早足で探索します。つぎに『生物学の歴史』から、「化学的な見方」と生物学の相互進化が果たした人類史への貢献を散策してゆきます。二つの科学史の相互交流によって、相補いながら、近代科学の成長を具体的に展望することができます。これらの基礎知識を土台にしながら、改めて『資本論』第1章から第3章を振り返った時、「歴史的に、論理的に」発展の思想で展開された『資本論』の文脈と文体に接し、西洋の最先端科学を駆使しているマルクスの雄姿を垣間見ることができます。
 なお、アシモスが引用している主要な科学者-アリストテレス、ロバート・ボイル、ラヴォアジェ、ドルトンそしてメンデレーエフ-について、当該書物の原本等が参照できるように工夫し、さらに探求を深められるよう便宜を図りましたので活用してください。 では、素晴らしい航海をお楽しみに!!


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 2019 資本論入門3月号-2  2019.03.23


  カール・マルクス 『経済学の方法』 の研究



  
-『資本論』の科学史ハンドブック2019-1 序論2 Elementの多様性



 マルクスは「経済学の方法」の叙述にあたって、読者に慎重な取り扱いを述べています。
「りんかくを示した一般的序説〔「経済学の方法」はこの一般的序説に含まれています〕は、発表をひかえておく。というのは、よく考えてと、まず証明しなければならないのに、そのまえに結果を示したりすれば、それはかえってじゃまになるように私には思われるからであり、また読者がそもそも私のあとからついてこようとするなら、個々のものから一般的なものへともぼっていく決心をしてもらわねばならないのであるからである。」(『経済学批判』序文)

 資本論ワールドの読者は、すでに『資本論』とヘーゲルの関係性についても考慮されていますので、「経済学の方法」を探索することにより、マルクスの思考形式-弁証法的思考-を参照することが可能となります。
 「経済学の方法」は当時公刊されなかったのですが、マルクスの叙述スタイルを予めざっと見通すことができれば、『資本論』の感触を柔らかなものして、親しみが感じ取れる論文となっています。
 この小論の特徴は、歴史的な例証とともに『資本論』冒頭の「
成素形態Elementarform」を読解してゆく手がかりとなっています。この文脈に登場する「成素」、「最も単純な諸規定」そして「単純な範疇」の用語-Elementが出現する文脈の構造/Elementarform分析-に注目しながら、探索を始めてゆきます。


 


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コラム24> コスモスと比例の源流
―宇宙と自然の「調和と秩序」 2019.03.14


 ピュタゴラスの原理 ・・・秩序の原理として数は世界に現われる


 初期ギリシア思想における二つの主要な伝統は、古代後期には、イオニア派とイタリア派の名で呼ばれた。後者はピュタゴラスに始まる。彼は、出生で言えば東方ギリシャ人であるが、若いころ故郷のサモス島を離れ、およそ前530年ころ南イタリアに移住して、その地のクロトン市に定住し、自らの団体を設立した。・・・彼の数学的な哲学の基礎となったと言われる発見は、音楽の分野における発見である。彼は、完全和音-この言葉は今日も用いられていると思うが・・・



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 <コラム23> アリストテレスの形相と可能態(デュナミス)

      ー 『資本論』の弁証法の源流を訪ねてー


   ガスリー 『ギリシャの哲学者たち』



  『資本論』に引き継がれた古代ギリシャ世界

1.
 古代のギリシャ世界では、アリストテレス(前384年― 前322年)よって科学的概念が集大成され、現代に至るまで大きな影響を及ぼしています。・・・


2. 『資本論』-西洋哲学史と「形相と質料」の研究との関連ついて
 このガスリー『ギリシャの哲学者たち』は、1950年に発表されています。シュヴェーグラー著『西洋哲学史』は1848年ですから、100年が経過しています。-この間に『資本論』の第2版が1873年、エンゲルスによる第4版が1890年に刊行されています-。 マルクスは価値概念の分析にあたり、アリストテレスの比例論(価値方程式)と同等性(Gleichheit:等一性と訳されている)について、『資本論』で引用・解説を行っています(岩波文庫p.109)。アリストテレスの時代に、「価値存在」への高度な考察がすでに始まっていることを証明しています。・・・

 ・・・それでは、マルクスゆかりの地:ガスリーの古代ギリシャ世界へご案内しましょう。



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    2019 資本論入門3月号  2019.03.10


  『資本論』-西洋哲学史と「形相と質料」の研究 -1-


   シュヴェーグラーと今道友信の『西洋哲学史』より
 

    -『資本論』の科学史ハンドブック2019-1
 序論.1-


 資本論ワールド編集部 はじめに

 *『資本論』に登場する“ 商品種 Warenart ”の翻訳に対して、岩波向坂訳以外は、“-art (Art:生物の種)”に対して大月岡崎訳をはじめとして「種類-商品種類」と翻訳しています。この翻訳語の違いは、『資本論』と“どのように向き合う”という姿勢の違いが顕著に現われています。ここにも、西洋文化に対する「認識の差異」あるいは「無意識的欠如の発露」とでも言える現象が、翻訳家個人個人の深層心理に根差しています。古代ギリシャは、考えられているよりも、ずっと存在の彼方だったのです。・・・・



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 ◆ 2019 資本論入門2月号 「価値の実体と形式」について


  2019 資本論ワールド  2019.01.30


 
 資本論ワールドは4年目に入りました。これまでお付き合いをいただきました。

  
探検隊の皆さんをはじめ、ご協力をいただきました方々に感謝申し上げます



 昨年11月以来、しばらくお休みを頂いていましたが、2月から再開できる態勢が整ってきました

 
第4期資本論ワールド編集方針についてご報告いたします


  1. 
従来の基調を継続する

  2. 
下記2018年総合案内の残されたテーマを続行する

  3. 
昨年末に行われた「編集会議」を踏まえ、改善と内容の充実を図る

   ① 
岩波書店向坂訳『資本論』の刊行(1967年)に続き、6出版社の『資本論』が

      市場に流通している。現状の根底にある
“日本文化の異質性(注1)”への対応策を検討する

   ② 各社・翻訳者の
“独自性(注2)”による作品群となり、読者間への共通ルールは存在しない。

   ③ 向坂訳を含め、共通している“スタイル”は、『資本論』原本と「翻訳本」日本語との整合性は

     皆無と言える。すなわち翻訳者各人の人格に一任されている。

   ④ 各社・翻訳者に共通する欠陥は、ヘーゲルを無視(不勉強による?)することによる

      誤読・誤訳から『資本論』の理解と用語解読が消化不良となっていること。

   ⑤ これらの現状の改善ー最低限の「翻訳共通ルール」の構築は急務である。

      すなわち、現状の翻訳『資本論』は、翻訳の言語ルールがなく、「科学書」としては認知されない。

     特に、ドイツをはじめ、伝統的な西洋文化と科学言語に対する共通理解の構築が必須である。

  4. 過去3年間の掲出テーマを集計整理し、上記課題に資する作業を行う。


 
   
以上の目標に向かって、来月から始めてゆきます。ご協力をお願い申し上げます


   (注1)“日本文化の異質性”
  日本のマルクス経済学は、特異な構造を歴史的に形成しています。『資本論』をテキストにしながらも、翻訳者ごとまちまちの日本語表示で、今日に至っているのです。西洋科学史に見るように、ラヴォアジェの「化学革命」以来、19世紀の西洋科学は、「科学言語」の創造と革新の時代です。私たちは、「『資本論』の科学史ハンドブック」を通じて、西洋科学の成立ちを改めて確認してゆきます。

   (注2)翻訳者の“独自性”
 
*『資本論』の翻訳問題は、深刻です。1969年、岩波・向坂訳以来50年が経過しましたが、翻訳者ごとに、特異な出版物が横行し続けています。新訳と称しても、その用語解説が行われず、読者は翻訳者と出版社の支配下に置かれたまま、半世紀が経過しました。私たちの「資本論ワールド」は、この悪弊の抜本的改革を目標としています。


  

    ・・・・~ ・・・・~ ・・・・~ ・・・・~ ・・・・~ ・・・・~ ・・・・~



 💕 資本論ワールド ◆2018年 総合案内へクリック・・・2018年のトップページを表示します。



 
   ■ 2016年~2018年 総合案内

  2018年 新着情報 1月~9月 一覧表示
 2018年   月別 検索
10月号-1  価値形態と形式Formの二重性(4)   
10月号-2   ・ヘーゲル『大論理学』本質論 仮象   
10月号-3  資本論の物神性について(1)   
コラム22>  『資本論』の膠状物Gallertについて(1)   
9月号  価値形態と形式Formの二重性(3)   
8月号  価値形態と形式Formの二重性(2)   
7月号  価値形態と形式Formの二重性(1)   
コラム21>   人類学・考古学ファイル   
6月号   『資本論』交換過程と価値形態の形成   
5月号  形態学W-G-Wと資本の生態系G-W-G´(1)   
コラム20>   『資本論』と『経済学批判』の関連性   
4月号-1   マルクスの手紙・『経済学批判』   
4月号-2   『資本論』 貨幣形態の発生証明   
コラム19  『資本論』の実体と形式について   
コラム18-1>   宇野弘蔵ー“蒸留法”批判について 
コラム18-2>   廣松渉著『資本論の哲学』について 
3月号-1   <コラム16> 松永俊男著
    
    『ダーウィンをめぐる人々』
3月号-2   <コラム17>ダーウィン進化論と
   
 「資本論の分業とマニュファクチャ」
 
3月号-3   エンゲルス著 『経済学批判』について 
2月号-1   内田義彦著 『経済学史講義』について 
2月号-2   資本論の社会的分業とヘーゲル
  
   市民社会の「労働の分割(分業)
 
1月号   <コラム15>内田義彦 『経済学の誕生』
 ◆ 2016年 ~ 2017年 
  2017年 新着情報1月~12月 一覧表示
  2016年 新着情報 創刊号 
  2016年 新着情報 3月~12月 一覧表示
2017年   月別 検索
12月号  <コラム14>大内兵衛解題 『諸国民の富』   
11月号-1  ・価値分析に対する“蒸留法”批判について

 → 「交換価値は、使用価値の社会的な性質規定性として、

   『経済学批判』交換価値の抄録
11月号-2 もし商品体の使用価値を無視するとすれば
  
『経済学批判』の使用価値 
11月号-3   コリン・レンフルーと「商品の物神性」 
10月号-1  使用価値の「抽象化(捨象)」と
   マニュファクチャから機械装置の発展
10月号-2 「歴史的に、論理的に」探究・・・小林、フランクリン、スミス、リカードの「価値論」 
・・・*価値概念の発展と使用価値の抽象化について
<コラム13-1>  『イングランド人民の歴史』 重商主義から産業革命へ(1)~(4)
<コラム13-2> 分業とマニュファクチャについて
9月号 ‟資本論蒸留法”批判 特集
9月号-1 特集 『資本論』 価値分析に対する“蒸留法”批判について
9月号-2 ペティと重商主義の時代 ペティ労働価値説の全体総括
<コラム12>  『回想 小林 昇』 スチュアートとスミスの農工分業論
<コラム11  重商主義 (1) ・・・村越信三郎の解説 
<コラム10>  商人資本にかんする歴史的考察・・・資本の世界性について
8月号  特集 『資本論』 価値分析に対する“蒸留法”批判について
         ベーム・バヴェルクと日本のマルクス経済学者たち
特集 *ベーム・バヴェルク著 『マルクス体系の終結』 
特集  八木紀一郎著 「ベーム・バヴェルク」 紹介・抄録 
<コラム9>  『資本論』第1章 「第1節入門」について ー‟蒸留法”批判 序論ー 2017.08.19 
7月号-1 資本論入門7月号 『資本論』と「心の進化・脳科学」(第2回)
 第1部 19世紀-脳科学のあけぼの ・・・脳の科学史・・・
特集 特付属資料 「商品の物神性」の基礎をなす「社会性と社会関係」の進化過程の概要(レジメ) 集
特集 特*「肉体的有機体と人間有機体」から社会的生産有機体の確立・・・集
7月号-2  物神性の解読へ特別報告Ⅰ: 脳の成長と社会性の起源
      リチャード・リーキー 『 ヒトはいつから人間になったか 』
7月号-3
 物神性の解読へ特別報告Ⅱ: 認知考古学と社会的知能 
   スティーヴン・ミズン 『 心の先史時代 』  ・・・コリン・レンフルー理論成立の前提要件
<コラム8> 特 脳のサイズと進化・スネルの精神因子
           「脳のサイズからみた脳の進化」 藤田哲也集
<コラム7> 特 
コリン・レンフルーの貨幣制度「 物質的関与と貨幣の読みとりかた 」集
<コラム6>
「心の進化と脳科学(3)」
           人類学と考古学の構築者たちー島泰三、竹岡俊樹、諏訪元
6月号-1 <再録>資本論入門 (2月・3月合併号) 一部追加・改訂版 
  資本論「商品の物神性」と「心の進化・脳科学」その1第1回 2017.06.22 人類の進化と社会性(2)
6月号-2 再 コリン・レンフルー 『先史時代と心の進化』第2部「心の先史学」 <要約>
         ★ 認知考古学から「商品の物神性」を読み解くための文献録
6月号-3 再 関連資料「価値形態論の考古学研究」録
6月号-3 再 コリン・レンフル- 『先史時代と心の進化』 第2部「心の先史学」 <抄録>
     ★ 商品の物神性とコリンレンフル―の3つのキーワード録
 『資本論』第1章第4節 商品の物神的性格とその秘密 第6段落~第8段落 抄録
5月号 <コラム5> 21世紀「歴史科学」 到達点の研究
     島 泰三著 『 ヒ ト 』  異端のサルの一億年 「第9章最後の漁労採集民」 (抄録)録
4月号-1 再 エンゲルス 「猿が人間化するにあたっての労働の役割」と21世紀最新脳科学へ (1)録
4月号-2 再 「心の進化と脳科学」(2)
     入來篤史 「知性の起源」 道具の使用が心を生み出す・・・エンゲルス論文との比較検討資料 録
3月号 再 (『資本論』第1巻第4篇相対的剰余価値の生産 抄録) 2017.03.30

   米 資本の生産過程と労働者の資本主義社会について録
2月号-1 再 人類の進化と社会性(1)>
     「ヒトの資本論「商品の物神性」と「心の進化・脳科学」第1回 2017.02.01 人類の進化と社会性(2)化と言語獲得の背景」長谷川眞理子著抄録・ 録
2月号-2 再  『心を生んだ脳の38億年』抄録 藤田哲也著 岩波書店(1997.10.22)録
<コラム4> 再 人類の進化と社会性(1)>
     「ヒトの進化と言語獲得の背景」長谷川眞理子著抄録・録
1月号 再 2017年 1月の新着情報録
第2部ヘーゲル論理学と『資本論』価値方程式 2・・等価形態・商品世界の神秘、魔術と妖怪の物神的世界
再 貨幣形態発生の証明について ・・・・・価値形態と商品物神性の始元・・・録
付属資料1:『資本論』第1章第3節 価値形態または交換価値 抄録・要約
<コラム3> 商品の価値表現と方程式・価値方程式の抄録・『資本論』の論理学研究 序論
2016年
2月号  2016年 新着情報 創刊号 こちらをクリック
3月号  バーボン・ロック経済論争と 「対話篇」 入門
文献資料 細胞理論の発展とコロイド科学  シュライデンから原形質の化学まで
2月号 文献資料
2月号 文献資料
2月号 文献資料
2月号
2月号
2月号
2月号
2月号
2月号
12月号   文献資料 エンゲルス 『 空想より科学へ
  文献資料 マルクス  『資本論』第1巻資本の生産過程 抄録
           
生産、蓄積、集積、集中、独占 」 について
  文献資料 レーニン 『 帝国主義論


    2018年 今年も1年間大変お世話になりました。


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