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資本論ワールドようこそ


 ゲゲゲの鬼太郎の水木さん 

 「妖怪というものは、いかがわしく、とらえどころのないものである。逃げやすく、

つかみにくい、そんなものはもともといないのではないか、という人もあるが、

いないとも言いきれない。なにかいるのだ。」

「妖怪というと、よくお岩の幽霊なんかまで仲間に入れて気味悪がる人もいるが、

お岩は幽霊であって妖怪ではない。妖怪とは河童とか、海坊主とか、

牛鬼とかいったもので、こわいけれども、どことなく愛嬌のあるものだ。」

「妖怪を感ずるか、感じないかは、もって生れた“妖怪感度”とでもいうべきものによると思うのだが、

感度の高い人と低い人とあるような気がする。」 (『妖怪天国』筑摩書房)

 
 
 ■ 商品の「価値」は、ゲゲゲの鬼太郎みたいだ

  
    商品の価値」(『資本論』)が話題に登るとき、ゲゲゲの鬼太郎がひょっこり。

    皆さんも記憶されているいるでしょう、

   「妖怪のような」話から、商品の価値話しは始まるんです。

 「われわれはいま労働生産物の残りをしらべて見よう。

  もはや、妖怪のような同一の対象性gespenstige Gegenständlichkeit具体性〕以外に、

     すなわち、無差別な人間労働の、いいかえればその支出形態を考慮することのない、

     人間労働力の、単なる
膠状物〔Gallert〕というもの以外に、

     労働生産物から何ものも残っていない。」


   水木さんの“妖怪感度の高い人、低い人”を思い出させるのですが、

   では、そもそも「商品の価値ってなんぞや」。こんな疑問を胸に秘めながら、

   謎解きワールドに皆さんをご招待したいと思います。どうぞ、ごゆるり散歩気分で、

   ちょっぴりこわ~い緊張感をもってご一緒しましょう。

  ・・・   ・・・  ・・・

 ■ ピケティとグローバル資本主義

 これから皆さんと1年間・12ヶ月をかけて、『資本論』ワールドの探索の旅にでかけます。

離陸直前の昨年一年間は、フランスのピケティによって、『資本論』への関心が

 世界中に沸き起こりました。日本でも2014年12月に『21世紀の資本』が刊行されやいなや、

 あっという間に10万部という驚異的な読者
(?!)が誕生しました。

  『資本論』への関心の高まりの背景には、世界でも日本でも社会不安と貧困・格差の拡大

 が蔓延してゆく状況にその要因があるようです。国内の『資本論』の出版状況についても、

 2005年、2011年とたて続きに新しい『資本論』訳が刊行され、

 21世紀は、新時代の訪れ-息吹きが感じられる季節のようです。


  2016年、私たちは新しい時代の幕開けと共に全く新しい『資本論』を開始します。

 これまで100年に及ぶ「翻訳時代」を経て、自立した『資本論』時代を築き上げようと、

 
ホームページ編集委員会一同の目標です。


  ■ 一年間の『資本論』探究の旅へ

 アメリカ一強時代の終焉とともに、資本主義の衰退が誰の目にも感じられる時代。

 現在の立ち位置と将来の見通しが感じ取れるように、

 誰しも生きてゆきた~い思いが強くなっています。

  アメリカマンハッタン・2001年9.11から始まる21世紀。

 リーマン・ショックから8年を経てますます混迷の度が深まりゆきます。

 世界中にテロと内戦が拡散し、

 日本では、貧困と格差が拡大し、

 「白昼堂々と憲法破壊の法律がまかりとおる時代」、

 「憲法改正に向かう時代」に突入しました。

  私たちは、歴史の歩みとともに「資本主義社会とは何か」を

 問い続ける時代に突入しました。この問題意識を共有する多くの仲間とともに、

 ホームページ『資本論』ワールドが誕生しました。

 『資本論』月報として一ヶ月に一度更新をしてゆきます。一年 12ヶ月間で、

 『資本論』入門として、納得のゆくガイド役プロジェクトとして出発します。

   
 カール・マルクスの伝言

 私が用いた分析の方法は、まだ経済上の問題に適用されたことのなかったものであって、

 初めの諸章を読むのはかなりむずかしいのです。

    学問には坦々たる大道はありません。そしてただ、学問の急峻な山路を
 よじ登るのに疲労こんぱいをいとわない者だけが、輝かしい絶頂をきわめる希望をもつのです。」
                                   1872318カール・マルクス


 お問い合わせは、『資本論』ワールド編集委員会 メール宛て